「ディコトマ」
 (Aloe dichotoma)


 「世界最大のアロエ,樹齢500年で10mに達する」
そうです。

 アロエはもともと寒さに弱いのですが,この「ディコトマ」は特に弱いようで,他のアロエは直接霜や雪をかぶらなければなんとかなるところ,このアロエは寒さだけでかなりのダメージを受けてしまいました。






 他の観葉植物を見に,たまたま入った園芸店でかなり大きなアロエを発見しました。

 鉢の部分を除いた高さが70cmくらいで,1枚の葉の長さが30cmくらいです。札には「変り葉 アロエ」とありました。店の人に聞いてみると,名前ではなく単純に「変わった形の葉のアロエ」(おそらくキダチアロエと比べてだと思うのですが)という意味で書いたそうです。

 キダチアロエに似ていますが,よく見ると葉の形が違います。また,キダチアロエとは茎の太さが全然違います。葉の幅よりも太い感じで,小さい子どもの手首くらいあります。

 結局名前もわからず,値段も結構高価なので,購入しようか,やめておくかかなり迷ったのですが,その大きさにひかれてつい買ってしまいました。

 帰宅して,インターネット上でいろいろ調べてみると,このアロエと葉の形,茎の感じ,大きさがそっくりな写真を数枚見つけました。以前からすでに持っていた「ディコトマ」でした。

 このアロエを初めに見たときは全体の印象が「ディコトマ」と似ているなあ,とは思ったのですが,ディコトマは小さいときは葉の表面がでこぼこして,ざらざらした感じで,今回みつけたこのアロエとは少し違うような気がしていました。国内のホームページに出てくるディコトマは高さ20cm程度の子株(私が持っていたものもそうです)がほとんどで,海外のホームページに出てくる写真は高さ数メートルに生長したもので,樹木と言ってよいものが多いのですが,その中間的な大きさのものが写った写真があまりなく,結構みつけるのに苦労しました。

 今,育てているアロエの中で一番大きなものになりました。 ただでさえ温室が狭くなってきているのに,こんな大きなアロエを買ってしまって,置く場所を作り出すのにかなり苦労しました。