種子を手に入れて,実生を開始する前に大まかな手順などを調べようとインターネットで検索してみると,多肉植物やサボテンの実生はけっこう気を遣うことが多くて,たいへんだということが分かりました。
 
 多肉植物はサボテンと比べるとそんなには難しくないとのことですが,肝心の多肉植物の実生についてのHPがなかなか見つかりません。
 そこで,とりあえずサボテンの実生のサイトを参考にさせていただくことにしました。
 いろいろと調べて分かったことは

○発芽までは水分と湿度を十分に保つこと
○実生の最大の敵は「カビ」で,できる限り殺菌に努めること
○発芽に適した用土とある程度養分を含む用土を2層にするとよいこと
○発芽までと発芽してしばらくは直射日光を避けること

などです。

 多肉植物やサボテンの実生で,発芽してある程度落ち着くまでは「カビ」が一番の大敵。

 ということで,用土を殺菌するのによい殺菌剤はないものかと,近くのJAのお店で相談したところ,「少量の用土なら鍋で炒めるのが確実」と教えていただき,この方法でやってみることにしました。


 はじめはスーパーなどでお惣菜が入っているプラスチックのパックに土を入れて種をまこうとも思ったのですが,カビが生えてしまったときに他の種子への被害を少しでもくいとめられるように区分けされたセルトレーに1粒ずつ播くことにしました。

 下から半分くらいのところまで上のように殺菌した土(日向軽石細粒,赤玉土細粒を1:2)を入れます。
 上半分はパーミキュライトを入れます。
パーミキュライトは無菌の人工用土で保水性もよく,種まきの用土には適しています。
 ただ,発芽後,生長していくにはこれだけでは養分の面で不安なので,下には赤玉土を入れています。

 種子や用土の殺菌に総合殺菌剤「ダコニール1000」を使ってみました。

 あまり使いすぎると薬害もあるということなので,どのくらいの使用が適当なのかよくは分からないまま,説明書では500〜1000倍の希釈で使用することになっているところを
今回は2000倍の希釈で実生開始時,1週間後,2週間後と3回程度使ってみることにしました。

 種子をまく場合「種子に用土はかぶせない」「大きい種子は用土をかぶせ,小さい種子はかぶせない」など参考にさせていただいたサイトそれぞれで少しずつ違っていました。
 そこで,試行錯誤ということで播いた種子の半分は用土をかぶせ,残り半分は用土をかぶせないようにしてみました。

(左の写真は longistyla です)

 水分と湿度を十分に保つために
セルトレーをおむすび用のプラスチックパックに入れ,腰水という方法で下半分が常に水につかっているようにしました。
 更に,湿度を保つためにふたをしてクリップでとめました。

 これで,セット完了,後は発芽を楽しみに待つだけです。



 上にあるように「腰水」&「ふた」というのがよい方法だと思うのですが,もしかするとごくふつうの「ポットへの種まき」でも発芽してくれるかもしれないと思い,これも並行して試してみることにしました。

 ただし,小さい種子が水やりで流れないようにポット全体をバケツの水につけて鉢底から水を吸わせるというところだけは,気を遣っています。